鯛(たい)の概要

鯛(たい)は日本人に非常に馴染みの深い魚で、お祝の席に出される代表格とも言えます。姿、色、味の三拍子がそろって、数ある魚のうちでも、もっとも日本人に愛されている「たい」は万葉集を始め様々な歴史の舞台にも登場します。

“タイ”と名のつく魚は200種以上いると言われますが、日本近海でとれる鯛(たい)には黒鯛、真鯛、血鯛、黄鯛(連子鯛)などがあります。

鯛(たい)は北海道・道南以南、日本各地の沿岸に分布しています。近年は、養殖物が多くなってきていますが、味・色とも天然物の鯛(たい)には及びません。また輸入物も多くみられるようになりました。

旬:夏・冬 エネルギー量:100gあたり194kcal

鯛(たい)の栄養成分と効能・効果

鯛(たい)は、脂肪が少なく、栄養価の高いたんぱく質を含み、消化吸収がいいので子どもやお年寄り、病中・病後によい食品です。旨味成分のグルタミン酸やイノシン酸をバランスよく含むので、淡泊な味にも深みがあります。

鯛(たい)の栄養的な特徴は、消化液の分泌を促して糖質の代謝を助長し、エネルギーに変えるビタミンB1が豊富です。

ビタミンB1が不足すると糖質が分解できずに、乳酸などの疲労物質がたまり、疲労感や食欲不振になったりします。

夏まけするのは、汗と一緒にビタミンB1を失い、糖質が充分活用できずに、ぐったりとして、食欲もなくなった状態です。

また、糖質は脳や神経にとっても大切なエネルギー源ですから、不足するとイライラしたり、集中力を欠くことになります。

この他、鯛(たい)には血中コレステロール抑制や肝機能に効果的なタウリン、脳機能の活性化や血行促進などに有効なナイアシン、塩分を体外に運ぶカリウムも多く含みます。

鯛(たい)に期待される効能

疲労回復
肝機能強化
コレステロール抑制
脳機能の活性化
血行促進

鯛(たい)の主な栄養素

ビタミンE 2.4mg
ビタミンB1 0.92mg
ビタミンB6 2.4mg
ビタミンB12 1.4ug
ナイアシン 14.58mg
パントテン酸 1.4mg
カリウム 470mg
セレン 38ug
DHA(ドコサヘキサエン酸) 890mg
EPA(エイコサペンタエン酸) 600mg

※鯛(たい)100g含有中
※カロリー 100gあたり194kcal

鯛(たい)の調理のポイント

鯛(たい)は何といっても刺し身にかぎるのですが、養殖物は、淡泊なはずが、ときに脂っこい場合もあります。それでも新鮮なら、韓国風や中華風のタレでサラダ風に、という手もあります。残ったら、塩焼きにして冷凍し、あとで「たい飯」などに用いてもよいでしょう。

鯛(たい)の選び方と保存

種類によって旬が異なりますが”マダイ”は冬から春。”チダイ”、”クロダイ”は夏が旬です。鯛(たい)は目が澄み、目の上が青みを帯び、鮮紅色に輝き、背は黒光りし、身が締まったものが極上です。

天然物の鯛(たい)は尾ビレはスーツとなめらかな円を描き、縁が黒いのが特徴です。養殖物の鯛(たい)は、尾ビレのまんなかが折れた形になっており、飼料や日焼けで体色は黒く澄んでいます。

輸入物の鯛(たい)は少し細めの体で色つやがよく、目が大きいのが特徴です。