• 自律神経のバランスをととのえて低カロリー食晶も上手に活用

ストレスと生活習慣の乱れで過食への悪循環が生まれる

食べ過ぎは肥満の原因になり、肥満はメタボリック・シンドロームの温床となります。

肥満予防のためには、適量を食べることが望ましいのですが、どうしても食べ過ぎてしまうという人がいます。

通常は、食べ物が体に入って血糖値が上がると、脳の視床下部にある満腹中枢が刺激されて、食欲が抑えられます。

ところが、こうした機能が壊れると、食欲が止まらず、満腹になっても食べ続けてしまいます。肥満からメタポリック・シンドロームを発症している人に多く見られます。

食欲がコントロールできなくなる原因は、ストレスと生活リズムの乱れにあります。

ストレスが過剰になると、ストレスを発散するために過食や飲酒に走りやすく、ストレスが自律神経の中枢や食欲中枢を刺激するため、食欲を止めることができなくなります。

このように、食欲の異常に、ストレスなどの精神的なトラブルがからんでいると悪循環におちいりやすく、この状態が進行すると肥満はもちろん、過食症や拒食症といった摂食障害につながる危険性もあります。

一方、不規則な生活をしていると、睡眠と覚醒をコントロールするサーカディアンリズム(体内時計)が乱れてきます。

すると、昼以降に胃からグレリンという物質が分泌され、昼から夜にかけての食欲が旺盛になり、かつ代謝が悪くなって、肥満を招いてしまいます。

また、過度なストレスが自律神経のバランスを乱すことで、サーカディアンリズムが乱れることもあります。

こうして、ストレスと生活リズムと肥満は密接にからみあって、悪循環におちいってしまいます。

バナナの成分メラトニンが体内時計をととのえて肥満を予防

もともと食事量が多い体質で、食べても肥満にならない人は問題ありませんが、食べると太ってしまう人はメタポリック・シンドロームなどを予防するためにも、食事に気をつけることが必要です。

まず、食べても太りすぎないように、できるだけ低カロリー食品を多くします。食べ過ぎの予防・改善には、いきなり食べる量を減らすのではなく、満腹感を味わいながら徐々に減らしていくことが大切です。

食物繊維の多い食品を選ぶのもいいでしょう。食物繊維は腸内で脂質や糖質の吸収を遅くするため、血糖値の急上昇を抑えて肥満を予防し、腹持ちをよくする効果もあります。

また、よく噛んで食べることも大事です。食べる量を減らしても、噛むことで脳に満足感を与えることができます。

サーカディアンリズムをととのえるには、バナナに含まれるメラトニンが有効です。とくに、メラトニンで睡眠リズムがととのえられると、代謝が活性化され、肥満を予防することができます。

その一方で、生活習慣を見直すことも必要です。

サーカディアンリズムをととのえ、自律神経が正常に働くようにするには、朝起きたら太陽の光を浴びる、朝食をきちんととる、やや熟めのシャワーを浴びるといったことを習慣づけます。それによって、日中の交感神経が活性化します。

夜は、テレビやパソコンから光の刺激を受けることを避け、ぬるめのお湯にゆっくりとつかって副交感神経を優位にし、リラックス状態にもっていきます。

毎日同じ時間に眠り、同じ時間に起きる習慣をつけることも大切です。

日中は交感神経が優位に立ち、夜間は副交感神経が優位に立つ。このバランスをととのえることが大切。