里芋の概要

里芋はサトイモ科の植物です。里でとれるので山でとれる芋に対して「里の芋(里芋)」と名がついたようです。

原産地は熱帯アジア地方、インドからインドシナ半島にかけてと言われ、日本人の祖先と一緒に日本へ渡ってきたという説が有力です。

里芋は主に根塊を食用としますが、その根塊の周辺に多数の子いもができます。また葉柄部分も芋茎(ずいき)として食されます。

里芋は赤芽、えびいも、セレベス島からやってきたセレベスなどなど、里芋は変種を含めると200余種もあります。

旬:秋 エネルギー量:100gあたり58kcal

里芋の栄養成分と効能・効果

里芋はでんぷんが主成分で食物繊維を豊富に含んでいます。あの里芋のヌルヌルした粘性の成分は、ガラクタンやムチンなどで、炭水化物とたんぱく質の結合したものだと言われています。

ガラクタンは脳細胞を活性化して老化やボケを防いだり、免疫力を強めてガン予防に効果があるといわれています。

ムチンは、体内に入るとグルクロン酸という成分に変わり、胃や腸壁の潰瘍を予防し、肝臓を強化します。また、たんぱく質の消化・吸収も高めます。

里芋は食物繊維とムチンの働きから便秘や整腸作用にも効果があると考えられます。

また里芋の豊富なカリウムも魅力です。カリウムはナトリウムを排泄する作用があるため高血圧に効果を発揮します。里芋に含まれるビタミン類は、ビタミンB6が多く、ビタミンC、その他里芋にはカルシウム、鉄も含まれています。

里芋に期待される効能

  • 高血圧
  • 肝機能
  • 胃潰瘍・胃炎
  • 便秘
  • 整腸作用
  • 疲労回復

里芋の主な栄養素(100g中含有量)

  • カリウム 470mg
  • 銅 0.18g
  • 食物繊維 2.3g
  • ビタミンB6 0.28g
  • 葉酸 49ug

里芋の調理のポイント

里芋は白煮にする場合は皮をむいてから塩もみし、さらにゆでこぼしてぬめりをよくとってから使います。里芋の煮ころがしはぬめりを少し残して使い、汁ものに用いるときは、ぬめりをとらないで使ったほうがもち味が生かせます。ムチンが目的なら下茹ではしません。

里芋のぬめりは、酢を入れた熱湯でゆでるととれます。これは、たんぱく質が酢で凝固するためです。また、里芋の皮をむくとき手がかゆくなるのは、蓚酸カルシウムの針状結晶が含まれているためです。皮つきを洗ってから乾かし、それからむけば手はかゆくなりません。

里芋の選び方と保存

里芋の旬は秋から初冬です。里芋は胴部がよく発達し、左右対称に整い、こぶがなく、皮に必要以上の湿気がないものが良品です。肌に小さい縦のひび割れのある里芋は、乾燥や高温が原因で肉質が硬化しています。

里芋は根菜であるにもかかわらず、腐りやすい野菜です。とくに、里芋を冬場に保存する場合は注意しましょう。5度以下の低い温度だと長もちしません。

里芋はできるだけ泥つきを求め、残ったら乾燥しないように新聞紙に包んで室温(15度くらい)で保存しましょう。また、泥つきの里芋でしたらみかんが入っていたネットなどに入れ、土の中に埋めておくのもいいでしょう。

ちなみに、皮がむいてあったり、きれいに洗った真空パック入りの里芋は、入手後はすぐに使いきりましょう。

里芋の効果的な組み合わせ

里芋に豊富に含まれる食物繊維は、いか、たこ、えびに含まれるタウリンと組み合わせると、肝臓の働きを高めます。おふくろ味の〝たこと里芋の炊き合わせ″は、理にかなっている健康料理です。里芋にはカリウムが多いので、塩分を控えたいときの食材にも最適です。