• 困ることが多い賜のトラブルはペパーミントの薬効で緩和

便秘と下痢を繰り返すストレスが原因の現代病

過敏性腸症候群は、日本人の間で急速に増えている症状です。便秘、下痢、腹痛などをともなうため、病院を受診する人も多いですが、検査をしても特定の病気はみつかりません。

過敏性腸症候群の多くは、便秘と下痢を交互に繰り返す状態が続きます。

便秘のときは、うさぎの糞のようにコロコロしたかたい便や、細いひも状の便が出て、残便感があります。

下痢のときは、腹痛をともなうひどい状態はまれで、排便の量も少なめです。また、便秘と下痢を繰り返さなくても、おなかがシクシク痛んだり、腹部に鈍いモヤモヤ感が続いたりすると、過敏性腸症候群の可能性が高いです。とくに、会社や学校にいる間や、通勤・通学の問に症状が強くなる傾向があります。

過敏性腸症候群のおもな原因は、精神的なストレスです。職場や学校での人間関係、仕事の多さ、家庭でのもめごとなどが背景にあります。

また、コンピュータによるテクノストレスも原因になります。コンピュータを長時間使うことから慢性的な眼精疲労が起き、自律神経のバランスが乱れ、それが消化器官にも悪影響をもたらします。

予防・改善には、ストレスの軽減がいちばん有効です。ストレスの原因そのものは取り除けなくても、休養をとる、気分転換をする、趣味を楽しむ、緑の中を散歩するなど、心身を休める時間を作ると、ストレスが軽減され、消化器官の状態もととのってきます。

1日3食を規則正しくとり、栄養バランスをととのえることも大事です。コンピュータを長時間使う人は、画面だけに集中せず、ときどき遠くのものを見ます。

遠くを見るだけで目の毛様体筋のストレッチになり、眼精疲労を軽減できます。

腸内環境をととのえ、粘溝を保護する成分をとろう

過敏性腸症候群の予防・改善には、腸内環境をととのえることも大事です。整腸作用が高い食品は、ヨーグルトなど乳酸菌を含む食品、りんご、納豆など。

ただし、乳製品をとって下痢をする人は、アレルギーの可能性があるので、乳製品はひかえましょう。

加えて、腸粘膜の過敏な状態を取り除くため、粘膜を保護する成分をとりましょう。これには、ムコ多糖体、ビタミンB群、ビタミンEが役立ちます。

ムコ多糖体が多いのは、いわゆるネバネパ食品で、山いも、オクラ、モロヘイヤ、なめこなど。ビタミンB群は魚介、青菜などに多く、ビタミンEは緑黄色野菜、アーモンドなどのナッツに豊富です。

コーヒーや緑茶などを就寝前に飲んで眠りにくくなる人は、カフェインに弱い場合が多いです。カフェインは胃腸の粘膜に刺激を与えて過敏にするので、弱い人はとる量を減らすといいでしょう。

また、過敏性腸症候群の症状を緩和する食品としては、ペパーミントの効果が報告されています。

ペパーミントはアメリカ原産のシソ科の多年草で、メントールのさわやかな風味が特徴です。古くから薬効の高さで知られ、消化促進、腹痛や胃痛の緩和のほか、神経を鎮める効果もあります。

ただし、ペパーミントだけで過敏性腸症候群がすぐに治るわけではないので、ストレスの軽減、腸内環境の改善などに加えて、生活に取り入れるといいでしょう。

食用ではミントティーとして飲むほか、お菓子、料理でも味わえます。ペパーミントの香りにも同様の効果があるとされるので、精油を使ったアロマセラピーで楽しんだり、入浴剤として使ってリラックスしたりするのもいいでしょう。

ミントティーはリラックス効果も高く、ストレスを軽減して、腸の状態をととのえてくれる。食後に飲むのがおすすめ。