最近よく「血液サラサラ」や「血液ドロドロ」という言葉を開くようになりましたが、これらの意味を正確に理解している人は少ないようです。

これらの言葉は血液のかたまりやすさを表現するものですが、正確には血液の成分の一つで、血液を固める機能を有する血小板のかたまりやすさを表現するものです。

この血小板の機能が過剰に亢進すると血液が凝固しやすくなり、いわゆる「血液ドロドロ」の状態になります。

この「血液ドロドロ」の問題は、これが全身の血管を回っていると、動脈硬化を起こして狭くなった血管で血液が固まって血栓をつくる結果、血管が詰まってしまうことです。

これが脳の血管で起こると脳梗塞、心臓を養う血管で起こると心筋梗塞となり、いずれも重大な疾患を引き起こす原因になります。

これらの疾患を予防するためには、「血液サラサラ」の状態を維持することが重要なポイントになります。それでは、このためには何に注意をすればよいのでしょうか。

血液サラサラにするためのポイント

まず第一には、水分の十分な補給です。体内の水分が不足すると、血液中の液体成分の割合が減り、赤血球や白血球、血小板などの細胞成分の割合が増加するために、「血液ドロドロ」となって流れにくくなります。特に、暑い季節に汗をかいたときに水分補給をしなかったり、夜間のトイレの回数を減らすために水分を十分にとらないと、このような「血液ドロドロ」となります。

さらに、アルコールの飲み過ぎは、飲んだ水分以上に尿が出るために、結果的には体が脱水状態となり、「血液ドロドロ」となるので注意が必要です。

第二に重要なことは、血液中のアドレナリンの濃度を上げ過ぎないようにすることです。このアドレナリンは自律神経の一つである交感神経が緊張したときに血液中に分泌されるホルモンで、これが血小板に作用すると血栓をつくりやすくなります。

ですから、アドレナリンが過剰に分泌されないように、過度の精神的な緊張やストレスに対する注意が必要です。そして、運動強度が強すぎるランニングなどの運動もアドレナリンの分泌を促進するので、ウオーキングなどのマイルドな運動をおすすめします。

血液サラサラにするための食事

血液をサラサラ状態にするために重要なことは、緑黄色野菜、大豆、青魚の摂収です。緑黄色野菜には、コレステロールの酸化を防ぐことによって、動脈硬化を予防することができる「抗酸化ビタミン」と呼ばれる成分が多く含まれています。

また、トマト、ピーマンなどには抗血栓作用を持つ成分があります。さらに、野菜、きのこ、海藻、芋などに含まれている食物繊維自体には、腸でコレステロールを吸着する成分が多いので、これらには血液中のコレステロールを減らし、その結果、抗動脈硬化作用を発揮する作用があります。

しかし、緑黄色野菜の抗血栓作用の持続時間は約七時間ですから、ほぼ一日中これらの抗血栓作用を持続させるためには、一日三回毎食ごとに緑黄色野菜を取る必要があります。

また、大豆に含まれるタンパク質には血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす作用があるだけでなく、強い抗酸化作用を持つ成分もあり、両方の作用によって動脈硬化を抑制することができるので、大豆や大豆を使った食品を多く摂収するようにしてください。

豆腐であれば一日に約1/3から1/2丁、豆乳であれば200ミリリットルを摂取してください。また、納豆には形成された血栓を溶かす作用もあるので、多く摂取してください。

サンマ、アジ、サバなどの青魚には、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イコサベント酸(EPA)などの不飽和脂肪酸が多く含まれています。これらは血液中のコレステロールを減らしたり、血小板の凝集を抑制する作用を持っているので、できるだけこれらの成分を持った青魚を多く摂取することをおすすめします。

さらに重要なことは、食事は一日三食、できるだけ規則正しく食べることです。朝食や昼食を抜いたりすると、まとめ食いやドカ食いなどが多くなり、その結果、血糖や中性脂肪が増加して血液がドロドロになります。