• 気になる髪の悩みは食事や生活術で改善できる

原因は頭皮の血流の悪化やホルモンバランスの乱れ

髪の毛は、真皮の中にある毛母細胞が分裂して成長したもので、寿命は約4~5年です。髪の毛の成長の過程は3つあり、活動期は1か月に約1.2cmずつ伸びて、切っても成長は止まりません。

その後、退行期に入ると成長が遅くなり、休止期になるとぬけ落ちます。これを4~5年で繰り返すのが、正常な状態です。

ところが、毛母細胞の代謝が悪くなると、髪の毛の発育が悪くなって細くなったり、早くぬけ落ちたりし、髪全体が薄くなってきます。その原因のひとつが、栄養不足です。

頭皮の血液循環が悪くなると、毛母細胞が栄養不足になるため、髪の毛の成長が遅くなったり、止まったりします。

もうひとつの原因は、ホルモンバランスの乱れです。髪の成長には性ホルモンが関わっており、男性ホルモンが多いとぬけやすく、女性ホルモンが多いとフサフサになります。

男性に抜け毛や薄毛が多いのはそのためですが、女性も更年期に入って女性ホルモンが減ると、男性ホルモンが優位になって、髪の毛がぬけやすくなってきます。

髪がばさつくのは、油分が少なくなったのが原因です。毛根部分に皮脂を分泌する皮脂腺があり、皮脂腺の働きにも、頭皮の血液循環が関わっています。

頭皮の血流が悪くなると、皮脂腺の機能が低下し、髪の毛の油分が少なくなります。

抜け毛や薄毛、ぱさつきは、中・高年になると、程度の差はあっても誰にでも起こる生理現象です。ただし、若い人でも、極端なダイエットや過剰なストレスで、頭皮の栄養状態が悪くなって起こることがあります。

また、頭皮に合わない整髪料の使用、パーマ、毛染めなどにも注意が必要です。

髪や頭皮のためにたんばく質やポリフェノールを補給

髪の毛は皮膚が変化したもので、たんぱく質から作られます。そのため、抜け毛・薄毛の予防には、まず髪の毛の材料となるたんぱく質をとることが必要です。

加えて、頭皮の血管を強化するコラーゲンとビタミンC、毛細血管の循環をよくするポリフェノールなどを補給します。

イタリアの実験データでは、コラーゲンとビタミンCをとると、髪が太くなったという報告もあります。

たんぱく質は赤身の肉、魚介、卵など、コラーゲンは鶏手羽肉、豚足、豚皮、豚バラ肉などに多く含まれています。

また、コラーゲンが体内でたんぱく質に合成されるためには、ビタミンCが必要なので、コラーゲンと同時に野菜やフルーツもとるようにします。

野菜やフルーツにはポリフェノールが豊富なので、その抗酸化作用で血液をサラサラにし、頭皮の血流をよくするのにも有効です。

皮脂腺の分泌を促すには、リノール酸やEPA・DHAといった油脂をとることも大事です。リノール酸はごま油や大豆油など、EPA・DHAはさばやさんまといった青背魚で摂取できます。

また、大豆・大豆製品に含まれるイソフラボンには、女性ホルモンと同じような働きがあり、髪の生育を促します。

加えて、ヘアケアを見直すことも必要です。髪を毎日洗う(髪の発育のためには朝より夜のほうがいい)、シャンプーやトリートメントは天然素材のものにする、頭皮をマッサージするように洗う、よく洗い流す(とくに生え際をよくすすぐ)、トリートメントやリンスは頭皮につけないように注意する、といったことを実践します。

ストレスの多い生活を送っている人はストレスをためないことも大事です。

シャンプーは、指の腹を使って、生え際から頭頂部に向かってマッサージするように洗うと、頭皮が活性化され、抜け毛予防につながる。