蕎麦(そば)の概要

蕎麦(そば)の原産地は中央アジア、中国などと諸説があります。1年草の作物で、最大の主産国は意外にもロシアとポーランドです。

各国でスープやマフィンなどの食材として使われていますが、東ヨーロッパの〝カーシャ(全粒そばをいったもの)″が、じゃが芋のつき合わせと同じように用いられるのは有名です。

蕎麦(そば)と日本人とのつき合いは古く、縄文時代には食べていて、奈良時代には栽培していました。当時は、今のように製粉してめん状にするのではなく、粉を練り、雑炊や汁に入れて食べていたようです。

近年、蕎麦(そば)の生産量が減り、需要の7割以上が輸入にたよっていますが、そんな状況とは裏腹に、そばは動脈硬化を改善する健康食品として注目されています。

蕎麦(そば)の栄養成分と効能・効果

蕎麦(そば)にはコレステロールを排出し、便秘に効果的な食物繊維が豊富です。しかし、なんといっても毛細血管を丈夫にするルチン(ビタミンPの一種)が含まれていることが魅力です。

ルチンは脳溢血や出血、凍傷の治療に使われる成分で、1~6%を含んでいます。また、ルチンは抗酸化物質で、赤ワインで有名になったポリフェノールの親戚でもあります。

さらに、最近の研究では〝蕎麦たんぱく″には体脂肪の蓄積を抑える物質が含まれているという報告がなされています。この蕎麦たんぱくは、ほかの穀類にも含まれていますが、蕎麦に含まれているものは作用が、より強いといわれます。

この〟蕎麦たんばく〃に含まれる物質の発見によって、そばはコレステロール抑制、血管強化、体脂肪蓄積抑制という3段ブロックで動脈硬化予防ができる心強い味方になったといえます。

蕎麦(そば)に期待される効能

  • ガン(癌)
  • 動脈硬化
  • 便秘
  • コレステロール抑制
  • 肥満

蕎麦(そば)の主な栄養素(生麺/ゆで:100g中含有量)

  • 銅 0.1mg
  • 食物繊維 2.0g
  • マンガン 0.38mg
  • マグネシウム 27mg
  • たんぱく質 4.8g
  • リン 80mg
  • 鉄 0.8mg
  • パントテン酸 0.33mg
  • 亜鉛 0.4mg
  • ビタミンB1 0.05mg

※カロリー 100gあたり132kcal

蕎麦(そば)の調理のポイント

通常めん類のゆで汁は捨てますが、蕎麦にかぎっては、ゆで汁にルチンが溶け出しているので、そば湯として飲んだほうが得です。つゆの味つけをうすめにして汁も飲む、そば湯だけをお茶がわりに飲むなどするとよいでしょう。

蕎麦(そば)の選び方と保存

蕎麦は小麦粉の配合が少ないものほど薬効が高いので配合をチェックして求めましょう。蕎麦の有効成分のルチンをたっぷりとりたいなら、そば粉100%の生そばがおすすめです。

蕎麦の保存は、乾麺は湿らないように、乾燥剤と一緒に密閉容器に。生麺、蒸し麺は冷蔵庫で保存しましょう。

蕎麦(そば)の効果的な組み合わせ

“そばたんばく”の体脂肪蓄積抑制を活用するなら、そばつゆには「ごまだれ」です。ごまのセサミン(活性酸素抑制・抗コレステロール作用・肥満防止)をジョイントすれば、効果が倍増します。体を活性化する各栄養素も豊富に含んでいますから、きれいにやせられるでしょう。

また、いつも白米ばかり食べている人はビタミンB群・鉄を補なう意味で、積極的に蕎麦(そば)とり入れてください。ビタミンB群の相棒はゴマやねぎ、鉄にはクエン酸・ビタミンCを一緒に摂るのが効果的です。