• 人にはいいにくい女性の憾み
  • 特効薬はなんとクランベリー

軽い症状ならセルフケアでよくなる

尿をためるタンクの働きをしている膀胱に炎症が起こるのが、膀胱炎です。大腸菌などの細菌感染で発症することが多く、とくに女性がかかりやすい病気です。

これには、女性の体は尿道が短く、脛や肛門と尿道が近いため、細菌が勝胱に侵入しやすいこ
とが関係しています。

また、尿意をがまんしたあと、下半身が冷えたあと、性交渉のあと、避妊具のペッサリーの使用のあと、妊娠中などに発症しやすいのも特徴です。

症状は、トイレに行く回数が増える (頻尿)、排尿時に痛みがある、排尿後に残尿感がある、尿がにごる、肉眼で見てわかる程度の血尿が出る、などです。

通常、これらの症状から、自分で膀胱炎ではないかと気づきます。

頻尿程度の軽い症状であれば、風呂に入って下半身を温め、水を多めに飲んで尿量を増やすと、膀胱の細菌を追い出すことができ、数日で治るのが一般的です。

それより症状が重かったり、長引くようであれば、病院を受診します。抗生物質などの服用で、通常、数日で治ります。

ただし、膀胱の働き自体が悪く、膀胱に尿が残りがちだったり、膀胱に結石ができたりしていると、膀胱炎が慢性化し、慢性膀胱炎になっているケースもあります。

この場合は治療法が異なるので、専門医を受診してください。

また最近は、大腸菌などの細菌感染ではなく、アレルギーを原因とする膀胱炎も増えています。

たとえば、花粉症の治療薬である抗アレルギー剤が原因となるケースもあるので、心あたりがある人は主治医に相談してみましょう。薬の種類を変えることで、症状は改善します。

水分補給をきちんとして下半身を冷やさないように

細菌感染が原因で起こる膀胱炎は、食事と生活術に気をつけることで予防できます。

食事では、尿の材料となる水分が不足しないよう、水分補給を心がけます。1日の摂取量は、水1.5lほどが目安です。

ただし、お酒や甘い清涼飲料水のとりすぎは体に悪いので、水かお茶で補給します。

膀胱炎の予防・改善のための食品としては、クランベリーが知られており、FDA(米食品医薬局)もその効果を認めています。

クランベリーに含まれるポリフェノールは膀胱近くに集まる性質があり、膀胱や尿管で抗酸化作用を発揮するため、細菌の増殖が抑制されると考えられています。

クランベリーは生食には向かないので、市販されている果汁100%ジュースで適量とると手軽です。

シロップに漬けこんでから乾燥させたドライクランベリーをヨーグルトにトッピングしたり、パンやマフィンに入れて焼くのもいいでしょう。

生活術では、体を清潔にするよう気をつけます。1日に1回は風呂かシャワーで体を洗い、下着は毎日替えます。

排便後は前から後ろにふくと、大腸菌が膀胱の入口となる外陰部につきにくくなります。また、生理用ナプキン、おりもの用シートは、3~4時間に1回は替えましょう。

尿意のがまんもよくないので、尿意を感じたらトイレにいきましょう。

また、下半身を冷やしすぎると血液やリンパの循環障害が起こりやすくなり、膀胱炎の発症を促します。

冬季に体を温かくするのに加え、夏季の冷房のききすぎにも注意し、下半身が冷えすぎないよう注意しましょう。

加えて、細菌の感染症はストレスや疲労がたまっているときに起こりやすいので、体を休めることも大切です。

【膀胱炎を予防するために】
●水分補給をこまめにする

●クランベリージュースを適量飲む(1日200mlくらい)

●体を清潔に保つ

●尿意をがまんしない

●下半身の冷えに注意

●ストレス、疲労をためない