胸焼け

〝だらだら食べ”をやめ、噛んで食べる食品を増やすのがカギ

食べ方や加齢が原因で胃酸過多や胃酸の逆流が起こる

胸焼けとは、げっぷなどによって酸っぱい液が胃からこみ上げてきて、食道が焼けるように痛む状態です。

胃液には食物を消化するために、非常に酸性の高い塩酸が含まれています。胃壁は粘膜で守られているので、健康であれば胃液で痛むことはありませんが、胃液が食道までこみ上げると、食道の粘膜が焼けるように痛みます。

胃液がこみ上げる原因のひとつは、胃酸過多症です。これは、胃液の中の塩酸の量が異常に多い状態で、胸焼けやげっぷなどの「酸症状」を起こします。

1日3食と間食以外に、だらだら食べていると、胃液がいつも分泌されているため、胃酸過多が起こります。

ちなみに、高齢者で慢性胃炎がある場合は、塩酸の量が少なかったり、まったくなかったりする減酸症や無酸症で、げっぷや胸焼けが起こることもあります。

胸やけのもうひとつの原因が、逆流性食道炎です。食道と胃の問には、括約筋でできている噴門があり、食べ物の逆流を防いでいます。

この噴門の働きが弱くなると、胃液が逆流して、食道の粘膜をあらします。

加齢とともに噴門が弱くなってくるので、高齢者に多く、とくに肥満気味の40歳以上の女性によく見られます。

女性はもともと括約筋(噴門)の締りが弱いうえ、太って腹圧が高くなると、胃を圧迫して胃酸が逆流しやすくなるからです。

そのほかに、胸焼けの原因として、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、食道ガン、胃ガンといった病気も考えられます。

シロウト判断で、単なる胸やけと決めつけるのは禁物です。市販の胃薬に胸やけをやわらげるものがありますが、勝手に使用せず、不調があるときは病院で検査を受けましょう。

アルカリ性食品をとって酸を中和するのもいい

胸焼けを予防するには、まず〝だらだら食べ〃をやめることです。

自分では意外に気づいていないことがありますが、小さいお菓子をチョコチョコつまんでいたりすると、つねに胃液が分泌されて、胃酸が過剰になってしまいます。

仕事をしながら気分転換につまみ食いをしていないか、テレビを見ながら無意識にお菓子を食べていないか、食生活をふり返ってみましょう。

また、忙しかったり、ダイエットをしていたりすると、具があまり入っていないスープやドリンクだけで食事をすませてしまうことがあります。

すると、食べ物が入ってきたために胃液が分泌されても消化するものがないので、胃酸が高まってしまいます。

食事には、消化に時間がかかる固形物をとることが必要です。肉や魚介などのたんぱく質や脂肪をとるようにします。

液状のものであれば、たんぱく質と乳脂肪の両方を含む牛乳や生クリームが、胃液の過度な分泌を抑えるのに有効で、食道や胃など消化器官の粘膜を保護する役目も果たします。

さらに、ネバネパ食品でムコ多糖体をとるのも、胃や食道の粘膜の保護に役立ちます。オクラ、納豆、山いも、なめこ、モロヘイヤなどがおすすめです。

ちなみに、炭水化物は消化が早いので、炭水化物だけの食事は胸やけの原因になることがあります。ざるそばだけで食事をすませてしまうのは避け、いっしょに野菜が多めのおかずをとるようにします。

胃の中の酸性が強くなっているのをやわらげるには、栄養バランスをとるなかで、アルカリ性食品をやや多めにとるのも効果的です。

いわゆるネバネバ食品には、胃の粘膜を保護する効果がある。