• ほうっておくと胃ガンの危険も
  • 胃粘膜を守る食品で、丈夫な胃をつくる

原因や症状はいろいろ。病気でない神経性胃炎もある

胃炎とは、胃の粘膜が炎症を起こした状態で、急性胃炎と慢性胃炎があります。

急性胃炎は原因がはっきりしていて、熱いものや冷たいもの、辛いもの、アルコール、コーヒーなど、刺激のあるものを暴飲暴食したり、空腹時に多量にとったりすると起こります。

こうした摂食行動のあと、数時間から24時間ぐらいの間に、胃の不快感、吐き気、痛みなどが起こります。

慢性胃炎は原因が解明されていない部分もありますが、ひとつとして、暴飲暴食、加齢にともなう胃粘膜の変化があげられます。

また、胃の幽門部にすみつくピロリ菌の感染も原因のひとつに考えられています。

慢性胃炎は急激な症状が現れず、つねに胃の不快感、膨満感、胸やけ、吐き気などの症状があり守す。

慢性胃炎のなかで最も多いのが、加齢による萎縮性胃炎で、胃液の分泌が悪くなるため、消化に時間がかかり、胃のもたれなどの症状が現れます。

慢性胃炎の場合は、胃ガンへ移行する可能性があり、とくに、ピロリ菌に感染していると胃ガン発症のリスクが、非感染者の約10倍にもなるといわれます。

日本人の場合、40歳以上では70%がピロリ菌に感染しているというデータがあるので、注意が必要です。

胃炎には、神経性胃炎もあります。これは「胃神経症」とも呼ばれるように、胃もたれや胸やけに似た症状があるのに、検査をしても胃炎がみあたらない状態で、胃下垂や自律神経失調症の人に多いと考えられています。

医師に「病気でない」といわれると症状が消える場合がありますが、診断を疑ってますます症状が重くなることもあります。

食事内容とともに食べ方や生活習慣も見直そう

急性胃炎、慢性胃炎のいずれの場合も、食事での予防・改善には、まず、胃の粘膜を保護する牛乳やネバネパ食品がおすすめです。

牛乳には、乳脂肪とたんぱく質が含まれているため、胃の粘膜に薄い膜を張って保護します。ネバネバ食品に含まれるムコ多糖体も有効なので、オクラ、納豆、山いも、なめこなどをとるといいでしょう。

胃の消化を助ける成分は、キャベツに含まれているキャベジンや、大根に含まれているジアスターゼです。

ともに低カロリー食品なので、毎日の食事に取り入れましょう。また、胃の粘膜の再生・発達を促すイソチオシアネートもおすすめの成分で、キャベツ、白菜、モロヘイヤなどに含まれています。

食事内容と同時に気をつけたいのは、食べ方です。ドカぐいや早ぐいをして、胃に負担をかけないようにします。

加えて、アルコールやコーヒーなど胃を刺激するものを多量にとらないこと、また空腹
時にとらないことにも気をつけましょう。

胃の機能を改善するには、食事のリズムをととのえることも大切です。お菓子などをだらだら食べ続けていると、つねに胃液が出ている状態で、胃が休むことができません。

また、空腹すぎると、胃は粘膜を自己消化しはじめます。空腹を感じたら適度に食べ、次の食事まで胃を休ませるといった、メリハリのある、規則正しい食生活を心がけましょう。

ストレスがあると胃の血管が収縮して、胃炎を起こしやすくなるので、ストレスの軽減も大事です。これで、神経性胃炎が治る場合もあります。

胃の血行促進を兼ねたストレス解消法としては、ウォーキングなどの運動やゆったりした入浴がおすすめです。

【胃炎の予防・改善のために】

●とリすぎに気をつけたい食べ物
・辛みの強い香辛料(赤唐辛子など)
・酸味の強いものく梅干し、レモンなど)
・塩分の高いもの(漬けもの、佃煮など)
・味の濃い料理など

●熱すぎるもの
・熱いままのおかゆ、
・汁もの、鍋もの
・めん類など
・熱々の飲み物

●冷たいもの
・氷入りの飲み物
・かき氷
・アイスクリームなど