• ピロリ菌を抑える高純度チョコレート、粘膜を強化するキャベツが効く

ピロリ菌の感染と過度のストレスが2大原因

胃潰瘍や十二指腸潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜の一部がえぐり取られ、潰瘍(穴があいた状態)になって出血する病気です。そのために、上腹部に痛みがあり、胸やけやげっぷなどをともなったりします。

胃潰瘍の場合は上腹部の左側、十二指腸の場合は上腹部の右側が痛みます。十二指腸潰瘍は、胃液が多くなる空腹時や夜間に痛む傾向があり、何か食べるとおさまるのでわかります。胃潰瘍も、空腹時に痛むケースが多いです。

激痛の場合は、潰瘍が深くなって患部に穴があいた可能性があり、緊急手術を行わないと危険なこともあります。また、潰瘍からの出血がひどいと、吐血や下血といった症状が現れます。

出血が止まらない場合は、止血の手術を行います。いずれの場合も、早期に病院を受診してください。

発症の原因は、胃液と粘膜のバランスのくずれです。胃や十二指腸では、胃液などの消化作用で臓器自体が消化されてしまわないように、粘膜でブロックしています。

ところが、胃液と粘膜とのバランスがくずれると、消化液の力が強くなって、胃や十二指腸の粘膜をあらし、潰瘍になってしまいます。

このバランスがくずれるおもな要因は、ピロリ菌の感染だと考えられています。ピロリ菌は胃液に消化されずに胃にすみついて、潰瘍や胃ガンの発生に関係しています。

日本人は感染率が高く、40歳以上では70%が感染しているというデータがあります。

ストレスによって胃や十二指腸の血液循環が悪くなっても、粘膜の細胞の再生がとどこおって、潰瘍ができやすくなります。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍とも、ストレスが多い生活が変わらないと、一度治っても再発を繰り返すケースも多くなります。

粘膜の保護には乳製品やネバネバ食品が有効

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の予防には、ピロリ菌に感染しないことがいちばんですが、なぜ感染するのかはまだ明らかになっていません。

加えて、一度感染したら、菌を完全に排除することが難しくなります。

ただし、ピロリ菌の害を抑えるのに、チョコレートやココアに含まれているココアポリフェノールが有効だとする調査報告があります。

純度の高いチョコレートやココアドリンクを適量とるといいでしょう。

また、胃の粘膜をあらす食品を避け、保護する食品をとるのも有効です。胃をあらすものはカフェインや香辛料、アルコール、極端に冷たいものなどです。

カフェインを含んだコーヒーや紅茶、緑茶は1日3~4杯までにとどめます。敏感な人は、カフェ
インが入っていない飲み物をとるようにしましょう。

胃の粘膜を保護する成分は、牛乳やヨーグルトなどの乳製品です。とくに牛乳には、乳脂肪が含まれているので効果があります。

また、ムコ多糖体の入ったネバネパ食品のオクラ、納豆、山いも、なめこなども有効です。

キャベツに含まれるキャベジン(ビタミンU)には、胃液の分泌を抑え、胃や十二指腸の粘膜の代謝をよくし、潰瘍を治す効果があります。

キャベツには、粘膜の再生を促すイソチオシアネートも含まれているので、積極的にとるのがおすすめです。

キャベジンはレタス、セロリ、アスパラガスなどにも含まれています。

食事の内容に気をつけるほか、ドカぐいや早ぐい、おなかのすきすぎなどで、胃腸の粘膜をあらきないように気をつけます。また、ストレスを軽減することも大事です。