マグロ(鮪)の概要

マグロ(鮪)は1尾で体長3m・重さ300~600kgもある海の王者です。まぐろは温暖海域を回遊しており、日本近海・南太平洋・インド洋ほか、世界中に分布しています。

私たちが通常「まぐろ」と呼んでいるのは、クロマグロ(ホンマグロともいう)・ミナミマグロ・メバチマグロ・ビンナガマグロのことで、なかでも味はクロマグロが最高と言われます。

マグロ(鮪)の部位は主に赤身、中トロ、大トロに分けられます。ひと昔前までは、脂肪の多い腹身のトロは敬遠され、赤身が好まれていました。

戦後、食生活が洋風化されるにつれて、脂肪のおいしさに気づき、トロが賞味されるようになりましたが、現在は栄養の面でも再びトロが注目されています。

旬:冬 エネルギー量:100gあたり344kcal

マグロ(鮪)の栄養成分と効能・効果

マグロ(鮪)のトロに多く含まれるのがドコサヘキサエン酸(DHA)とエイコサペンタエン酸(EPA)です。特にDHAは食物の中でもトップレベルの含有量です。

DHAの栄養特性は、脳細胞の減少をできるだけ少なくし、脳細胞の突起をのばして情報が伝わりやすいように作用することです。また、コレステロール・中性脂肪を減少させる効能・効果もあります。

DHAをたっぷりとることは、脳機能の活性化を促し、動脈硬化などの生活習慣病の予防・改善にも効果があるとされます。

そのほか、DHAは目の網膜や内臓、精子、母乳など体の要となる部分に多く含まれるな成分でもあります。

またEPAもマグロ(鮪)には豊富に含まれています。EPAは血栓を溶かし、血液をサラサラにして動脈硬化・心筋梗塞を予防するほか、HDLコレステロール(善玉コレステロール)を増やし、中性脂肪を減らすなどの働きがあります。

さらにマグロ(鮪)にはセレンという成分も含まれており、動脈硬化・アンチエイジング・発ガン抑制の効能・効果があるとされます。

その他にもマグロ(鮪)には味覚障害を防ぐ亜鉛や、血合いにはタウリンが多く含まれるなど栄養価の高い魚をされています。

マグロ(鮪)に期待される効能

  • 脳機能の活性化
  • 動脈硬化
  • 脳血栓
  • 心筋梗塞
  • アンチエイジング
  • コレステロール抑制
  • 中性脂肪抑制

マグロ(鮪)の主な栄養素

  • ビタミンA 270ug
  • ビタミンD 18ug
  • ビタミンE 1.5mg
  • ビタミンB6 0.82mg
  • ビタミンB12 0.4ug
  • リン 180mg
  • 鉄 1.6mg
  • DHA 3200mg
  • EPA 1400mg
  • ヒスチジン 1700mg
  • リシン(リジン) 1800mg
  • イソロイシン 880mg
  • ロイシン 1500mg
  • バリン 1000mg
  • トリプトファン 230mg
  • アスパラギン酸 1800mg

※クロマグロ(脂身・生)100g含有中
※カロリー 100gあたり344kcal

マグロ(鮪)の調理のポイント

EPA・DHAをたっぷり含むおなかの部分の脂質は24g。それに対して、背の部分の赤身には1.4g。マグロ(鮪)は部位によって栄養価がかなり異なる点に留意して、食べる目的に合わせて選ぶことも大切です。

EPA・DHAが日的ならトロです。食べきれなかった場合は、醤油とみりんに漬けておきます。

マグロ(鮪)の選び方と保存

マグロ(鮪)の刺し身用は、”さく取り”をみて選ぶのがポイントです。筋が同じ間隔で、さくに対して縦に入っているものは極上品です。

次が斜めに、その次が木の年輪のように入っているものです。切り身ならつやがあり、色に深みのあるものを選びましょう。

最近ではマグロ(鮪)の冷凍物が主に出回っているので、新鮮かどうかを見分けるのは、なかなか難しいといわれています。切り身はとくに鮮度の落ちるのが早いですから、回転の速いお店で入手するとよいでしょう。