ノコギリヤシとはソウルパルメットとも言われるヤシ科の植物です。ノコギリヤシの果実は、古くからネイティブアメリカンが伝統食として用いられてきました。

19世紀初めにノコギリヤシのお茶が前立腺肥大症の治療に用いられ、1960年代には「US National Formulary」に収載され、強壮剤として用いられ始められました。

1960年代にはノコギリヤシの成分研究が進み、その果実の油性成分が前立腺肥大症による排尿障害に有効とされています。

ノコギリヤシの効能・効果

ノコギリヤシは主に前立腺肥大症の改善、前立腺炎の改善、夜間多尿症の改善に効果的と言われ、多くの臨床実験でもその効果性が報告されています。

このノコギリヤシの効能における仕組みは次のように考えられています。

ノコギリヤシは前立腺肥大症の原因と考えられているジヒドロテストステロンの生成を阻害する働きがあります。

その作用は二通りあると言われ、一つは男性ホルモンのテストステロンからジヒドロテストステロンへの生成を触媒する5α-リダクターゼを阻害する働きです。

もう一つは前立腺細胞にあるジヒドロテストステロンレセプターに対する括抗作用です。

これらの作用によってノコギリヤシは前立腺肥大症をはじめ前立腺炎や夜間多尿症に効果があると考えられています。

ノコギリヤシの副作用・危険性・注意点

ノコギリヤシは適切な摂取においては安全と思われますが、胃障害が起こることがあります。

また、ノコギリヤシはホルモンの働きを弱める作用があるので、妊娠・授乳中の摂収は控えるべきです。

近年、ノコギリヤシエキスを配合した医薬品を用いた臨床試験が多く報告されており、有効性が確認されています。全米ハーブ製品協会の「Botanical Safety Handbook」では、ノコギリヤシをClass1(適切に用いれば安全)に分類していますが、使用に際しては、医師に相談することをすすめています。

ノコギリヤシと他の薬との相互作用

ノコギリヤシは経口避妊薬やホルモン療法との相互作用の可能性が示唆されます。また、血小板凝集抑制作用を有することを示唆する報告があり、抗血栓薬との併用は念のため注意を要します。

これらの薬を使用している方は医師に相談の上、ノコギリヤシを使いましょう。