ナイアシンとはニコチン酸とも呼ばれ、タバコに含まれているニコチンを硝酸あるいは過マンガン酸カリで酸化すると生じます。またナイアシンはビタミンB3とも言われます。

ナイアシンは、体内に入り酸化環元酵素としての役割を主な働きとします。このことはナイアシンが人間の生体のすべてに関与し、影響をおよぼす作用があるということです。

ナイアシンは、当初ペラグラの予防因子として発見されました。ペラグラはトウモロコシを常食とする地方に発生するもので、皮膚に日焼けの跡のような黒ずみが現れます。

これはトウモロコシがナイアシンを不活性化してしまうために、ナイアシン不足による症状として発生したものです。最近の食生活ではペラグラ症状はほとんどみられなくなっています。

ナイアシンの効能・効果

ナイアシンはエネルギー代謝に不可欠な成分です。またナイアシンは皮膚を健康に保つ効能があります。

さらにナイアシンは血行をよくする働きがあるため頭痛や冷え性を改善するのに効果的と言われます。

お酒を飲む人にはナイアシンが欠かせません。ナイアシンは二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解する働きがあり、二日酔いを軽減するのに効果的です。

またナイアシンは欠乏すると現れる症状からも、神経や精神面にまで影響することがわかっています。

ナイアシンの欠乏症

ナイアシンが欠乏するとペラグラが起きます。主な症状は皮膚に顕著に現れ、最初は日焼けのような状態が日光に当たる部分に生じ、しだいに暗褐色となり皮膚がむけていきます。全身的に暗褐色の色素沈着が起きます。

舌炎・口内炎・口角炎も併発します。

消化器系にも症状が出、消化不良・嘔吐・胃の無酸症・下痢などが起きます。

精神・神経症状としては不眠・頭痛・抑うつ症・精神分裂症などがみられます。

また末梢神経の運動・知覚障害もみられ、重症の場合は死亡もありえます。

しかし、ナイアシンの投与とビタミンB群の投与で治療し改善されています。

日本でもアルコール常習者で偏食する人にペアルコール常習者で偏食する人にペラグラ症状がときどき認められます。

またかって津軽地方にみられたシビ・ガツチャキ症も、ペラグラの症状で、ビタミンB2とナイアシン(ニコチン酸)の欠乏によるものと考えられています。

アルコール類を飲むときは必らず、肉・魚・卵・牛乳などの蛋白質を摂取する必要があります。