• 精神的な症状には栄養も関係。不足成分を補って、にっこり過ごそう

神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切

仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。

また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。

しかし、その情報伝達がうまくいかないと、脳が興奮して抑制がきかなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミン餌の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するとき
に働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

それらの成分が不足する背景には、朝食をぬくといった欠食や、栄養バランスの悪さなどが考えられます。

忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の
日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。

アミノ酸、糖分、ビタミンB12、カルシウムを積極的にとろう

食事をぬくと低血糖状態になるため、イライラしやすくなります。そういう場合は、血糖値を早く上昇させるため、体内ですみやかにブドウ糖に換わる砂糖やでんぷん質などの糖質をとりましょう。

コーヒーや紅茶に砂糖を入れて飲むのもいいですし、ごはんなどの主食やいも類をとるのもおすすめです。

また、体内でブドウ糖が不足して血糖値が低くなると、血液中にあるトリプトファンやコリンなどのアミノ酸類の吸収が悪くなるため、それらから作らいつもイライラしていると、周囲の人もたいへんだし、自分もつらい。

栄養補給でおだやかにれる神経伝達物質のセロトニンやアセチルコリン、ドーパミンなどが不足してしまいます。

良質のたんぱく質(アミノ酸)が含まれる肉や魚介、卵、牛乳などをとりましょう。神経伝達物質の生成に欠かせないビタミンB12はレバーや肉、魚介など、動物性食品に多く含まれています。
さらに、神経伝達物質を分泌するときに必要なカルシウムは、牛乳、桜えびなどの小魚、大豆・大豆製品、大根の葉、かぶの葉、みずな、菜の花などの青菜から摂取します。

飲料水を、カルシウムが多く含まれるミネラルウオーターにするのもいいでしょう。

カルシウムは成人男女の場合、1日の目標摂取量は600mgほどですが、日本人の半数以上が目標量に達していません。カルシウムが不足すると、神経伝達のために骨を溶かして補うので、骨がもろくなります。

イライラだけでなく、骨粗しょう症予防のためにもカルシウムを積極的にとりましょう。

また、緑茶や紅茶に含まれるテアニン、ウーロン菜に含まれるテオブロミンなどの香り成分は、精神を鎮静する働きがあります。

イライラを感じたら、一杯のお茶で休息するのも効果的です。