ぶり(鰤)・はまちの概要

ぶり(鰤)は温暖性の回遊魚で、回遊海域は、東シナ海、日本海、太平洋と3つのグループに分かれます。ぶり(鰤)は大きくなるにつれて呼び名が変わる出世魚で1mまで育つと”ブリ”になります。

東京では、15cmくらいをワカシ、30~40cmをイナダ、50~90cmをワラサ、90cm以上をブリと呼びます。尚、西日本地域では40cm未満もしくは60cm未満の時期を”ハマチ”と呼ぶ場合があり、各地によって呼び名が様々です。

近年はぶり(鰤)の稚魚を採集して養殖するのが盛んで、天然物は少なくなりました。天然物では越前のぶりが有名です。養殖のものは一般に〝はまち〃と呼ばれます。

ぶり(鰤)の旬は冬で寒ブリといって賞味されます。

旬:冬 エネルギー量:100gあたり257kcal

ぶり(鰤)・はまちの栄養成分と効能・効果

脂ののった旬のぶり(鰤)には、青魚に共通する栄養特性のエイコサペンタエン酸(EPA)・ドコサヘキサエン酸(DHA)、ビタミン類の含有量がピークになります。たっぷり含まれているカルシウム、良質なたんぱく質も魅力です。

ぶり(鰤)の脂には不飽和脂肪酸のEPA・DHAが豊富に含まれています(とくに養殖物のはまちは、いわしを餌にするので多く含みます)。

EPA・DHAは血中コレステロールを下げる・動脈硬化を防ぐ・脳の活性化をはかり痴呆症を防ぐなど中高年にとっては大切な栄養素で、生活習慣病予防・改善に働きます。難点は酸化されやすいことですが、ぶりにはこれを防ぐビタミンEを含んでいます。

また、ぶり(鰤)には肝機能強化やコレステロール抑制に役立つ、タウリンも豊富です。タウリンは血合いに多く含まれ、肉の三倍とも言われます。

さらに、ぶり(鰤)にはビタミンB群の含有量が多く、特記すべきものにパミルトレイン酸の豊富さです。パミルトレイン酸は脳の血管に栄養を補い、血管壁を丈夫にするといわれている成分です。

ぶり(鰤)・はまちに期待される効能

  • 動脈硬化
  • 心筋梗塞
  • 貧血
  • 骨の強化
  • 歯の強化
  • 痴呆症
  • アンチエイジング

ぶり(鰤)・はまちの主な栄養素

  • ビタミンD 8ug
  • ビタミンE 2mg
  • ビタミンB1 0.23mg
  • ビタミンB2 0.36mg
  • ナイアシン 9.5mg
  • ビタミンB6 0.42mg
  • ビタミンB12 3.8ug
  • パントテン酸 1.01mg
  • カリウム 380mg
  • 鉄 1.3mg
  • ヨウ素 24ug
  • セレン 57ug
  • DHA 1700mg
  • EPA 940mg
  • イソロイシン 1000mg
  • ロイシン 1700mg
  • トレオニン(スレオニン) 860mg
  • バリン 1100mg
  • ヒスチジン 1700mg
  • アスパラギン酸 2100mg
  • アルギニン 1200mg

※ぶり(生)100g含有中
※カロリー 100gあたり54kcal

ぶり(鰤)・はまちの調理のポイント

ぶり(鰤)は旬のころは脂がのっているので、刺し身より、照り焼き・塩焼き・あら煮などで楽しむといいでしょう。かまの部分の塩焼きは絶品です。

ぶり(鰤)は脂が多いので、いかに脂を制して調理するかがポイントです。照り焼きなら、焼いて表面に浮いた脂を紙に吸い取らせてからタレを塗って焼く。鍋照りも、表面を焼き固めて、鍋底ににじみ出た脂を、紙でふきとってから調味するのがコツです。

ぶり(鰤)の刺し身なら、さっぱりめのイナダやワラサあたりがよいでしょう。

ぶり(鰤)・はまちの選び方と保存

ぶり(鰤)の1尾ものでは、日が澄んでいて、尾が大きくて鋭く、体側の黄色い縞がはっきりしているものが旨いとされます。

ぶり(鰤)の切り身なら血合いの色が鮮やかなものが新鮮です。新しいうちに食べるのが原則ですが、残ったらうすく塩をふり、ラップか、保存シートに包んで冷蔵します。

ぶり(鰤)・はまちの効果的な組合せ

旬のぶり(鰤)はEPA・DHAがたっぷりです。酸化しやすい成分なので、β-カロテンやビタミンEを組み合わせて食しましょう。歯や骨の発育を促進し、カルシウムの吸収をよくするビタミンDを豊富に含む点も生かします。