びわ(枇杷)の概要

原産地は中国と日本といわれているビワは、バラ科の植物です。びわ(枇杷)の日本への渡来は奈良時代のころです。びわ(枇杷)を果樹として栽培されたのは明治以降と意外にも新しいくだものです。

びわ(枇杷)には長崎県産の茂木びわ、千葉県産の田中びわなどの品種があります。またびわ(枇杷)の木や葉を含め「大薬王樹」「無憂扇」と言った民間薬、さらに漢方薬としてもよく知られています。

旬:夏 エネルギー量:100gあたり40kcal

びわ(枇杷)の栄養成分と効能・効果

主成分は、ブドウ糖や果糖で、ほのかな甘味が好まれる果物です。トマトの約2倍弱という豊富なβ-カロテンを含み(缶詰では半減)、粘膜や皮膚の健康を守り、風邪による咳を鎮め、気管を潤し、肌荒れ、ガン(癌)の予防などに働きます。

また、解毒作用のあるタンニン(渋み成分)などのポリフェノール類と酵素・ポリフェノールオキシターゼを含むため、皮をむくと褐変が起こるのが特徴です。赤ワインなどにも含まれるポリフェノールは抗酸化作用をもつ成分で、体に有害な活性酸素の働きを抑制して、ガン(癌)、慢性疾患を防ぎ、アンチエイジングにも効果的です。

びわの葉には、このポリフェノールのほかにサポニン(過酸化脂質の生成を抑制し、動脈硬化・高血圧を改善する)、疲労回復に有効に働くビタミンB群が含まれています。

日本の民間薬・びわの葉療法もこのような栄養素に支えられていたのでしょう。

びわ(枇杷)に期待される効能

  • 肌荒れ
  • 風邪
  • せき(咳)
  • 粘膜の強化
  • アンチエイジング

びわ(枇杷)の主な栄養素(100g中含有量)

  • レチノール当量(β-カロテン) 11%
  • 食物繊維 1.6mg
  • マンガン 0.27mg
  • 銅 0.04mg
  • カリウム 160mg

※カロリー 100gあたり40kcal

びわ(枇杷)の調理のポイント

びわ(枇杷)は酸味が少ないので、ジャムをつくるときはレモン汁を加えるとさわやかなよい味になります。風味づけにはバニラやリキュール酒が合います。

びわ(枇杷)の選び方と保存

びわ(枇杷)は晩春から初夏にかけてが旬です。びわ(枇杷)を選ぶ時は左右対称にふっくらとふくらみ、皮につやがあるものを選びましょう。

びわ(枇杷)は傷みやすいので、果実酒やジャムなどにする以外は保存には向きません。早めに食べきるようにしましょう。