ねぎ(葱)の概要

ねぎの原産地は中国西部ですが、「日本書紀」に記載があるほどねぎは日本人には古くからなじみのある野菜です。関東に多い根深ねぎ(長ねぎ)と関西の葉ねぎの2通りに大きく分かれるようです。

ネギの種類としては他に、群馬県特産の〝下仁田ねぎ″や、ぬたなどにする〝わけぎ〃、柔らかくて細く、主に鍋の薬味として利用する〝あさつき〃、芽を少しだけのばした細いねぎで、お碗に散らして使う〝芽ねぎ″などがあります。

ねぎ(葱)の栄養成分と効能・効果

ねぎ独特の刺激臭は、にんにくや玉ねぎと同じく、アリシン(硫化アリル)という揮発性の成分によるものです。

アリシンは、ビタミンB1の分解酵素アノイリナーゼの作用を受けにくくし、吸収力が高まって、胃腸内に入ったビタミンB1を無駄なく、利用できるようにします。その結果、ビタミンB1の糖質の分解吸収を促進して体力回復などに役立ちます。そして血行をよくして体を温め、肩こりや疲労蓄積を防ぎ、神経を鎮め、また、体調を整えるのに役立ちます。

ねぎの白い部分に含まれるのはビタミンCですが、葉の部分には粘膜の健康を守るβ-カロテン・抗菌作用のあるビタミンCともにたっぷり含み、カルシウムも多く含まれているので緑黄色野菜と言っても差し支えないでしょう。

ねぎの葉(緑黄色野菜)は風邪の予防に、ねぎの白い部分(淡色野菜)は、体を温めたり、発汗作用を治療にと使い分けできます。旬の冬場に貴重な素材といえるでしょう。

旬:冬~春 エネルギー量:100gあたり28kcal

ねぎ(葱)に期待される効能

  • 風邪
  • 健胃作用
  • 食欲増進
  • 冷え性
  • 夏バテ
  • 疲労回復
  • 疲れ目
  • 鎮静効果

ねぎ(葱)の主な栄養素(100g中含有量)

β-カロテン 140ug
食物繊維 2.2g
ビタミンC 11mg
ビタミンK 7ug
カルシウム 31mg
カリウム 180mg

ねぎ(葱)の調理のポイント

アリシンは揮発性で熟に弱く、長く煮込また、水に溶け出る性質ですから、アリシンの活用には生食がおすすめ。白髪ねぎなどにして、2~3分水にさらし、なるべく生に近い状態で食べるとよいでしょう。

ねぎ(葱)の選び方と保存方法

根深ねぎは、葉の緑が鮮やかで濃く、白い根の部分が長く、茎が充実していてよく締まったもの。葉ねぎは、葉が鮮やかでみずみずしく、葉先までピンとしているものを選びましょう。

いずれも、白っぽい葉や枯れ葉がついているもの、表皮が乾いているものは固くて味が悪いことが多いです。

ねぎの保存は、養分を奪う根を切って、ポリ袋に入れ、野菜室に冷蔵しましょう。泥つきねぎなら、新聞紙に包んで冷暗所に立てておくか、庭土に浅く埋めます。

ねぎ(葱)の効果的な組み合わせ

糖質・ビタミンB1を多く含む食品と組み合わせるのが得策です。ビタミンB1は、豚肉・ベーコン・ハム・うなぎの蒲焼き・かれい・大豆・たらこ・かつお・鶏レバー・枝豆などに含まれています。おいしさ&栄養効果で不滅のコンビであるねぎのアリシンと豚肉のビタミンB1で、スタミナ増強や脳機能の活性化をはかります。