かつお(鰹)の概要

かつお(鰹)は全世界の暖海に広く分布する回遊魚です。日本近海には春先の黒潮にのって北上し、秋には三陸沖でUターンします。かつお(鰹)ほど鮮やかな季節感を届けてくれる魚はほかにはありません。

カツオの旬は2回あり、晩春から初夏にかけてが1回目の旬で「初鰹」と呼ばれ、2回目の旬は秋で「戻り鰹」と呼ばれます。

「初鰹」は脂肪が少ないのでさっぱりとした味わい。「戻り鰹」は脂がのっていて、まぐろにまけない濃厚な風味が身上です。

旬:夏・秋 エネルギー量:100gあたり165kcal(戻り鰹)

かつお(鰹)の栄養成分と効能・効果

かつお(鰹)の栄養的な特徴は、ホルモンの生成に関与するたんぱく質を100g中25.8gを占めるほど含み、血合いには健康増進に役立つビタミンB12、ナイアシン、鉄、タウリンを豊富に含みます。

かつお(鰹)に含まれるビタミンB12(100g中8.4g。魚肉ではトップ)は悪性貧血の予防、神経のバランスを保つなどに働くビタミンです。

ナイアシンは血行をよくするほか、二日酔いも予防します。鉄は貧血を予防し、タウリンは血圧やコレステロールを下げるという有効成分です。

また、かつお(鰹)にはカルシウムの吸収を促進し、骨粗しょう症を予防するリンやビタミンDが含まれていることも魅力です。

ところで、初夏に出回る初鰹おは、江戸時代は「女房を質に入れても食べたい」と思わせるほどの人気でした。しかし、”かつお(鰹)”こを女性に食べてもらいたい魚なのです。

女性にとってかつお(鰹)の薬効は、まず、豊富に含まれるカルシウム、カルシウムの吸収を促進し、骨粗しょう症を防いでくれるビタミンD、ホルモンの生成にかかわる良質なたんぱく質、疲労回復や神経に作用するビタミンB群、血を作る鉄、血液をきれいにする不飽和脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸)など美しく活動的な女性にぴったりの食材なのです。

かつお(鰹)に期待される効能

  • 貧血
  • 疲労回復
  • 骨粗しょう症
  • 二日酔い
  • 動脈硬化
  • 高血圧

かつお(鰹)の主な栄養素

  • ビタミンB12 0.4ug
  • ビタミンB6 0.17mg
  • ビタミンD 0.9ug
  • ナイアシン 1.74mg
  • セレン 100ug
  • ヨウ素 25ug
  • 鉄 1.9mg
  • リン 260mg
  • カリウム 380mg
  • DHA 970mg
  • EPA 400mg
  • ヒスチジン 2300mg
  • トレオニン(スレオニン) 1100mg
  • アスパラギン酸 2200mg
  • アルギニン 1300mg

※戻り鰹(100g中含有量)
※カロリー 100gあたり165kcal

かつお(鰹)の調理のポイント

ほどよい脂肪と、旨味成分たっぷりのかつお(鰹)は、新鮮なものなら、”たたき”が一番でしょう。”たたき”とは鮮度が落ちやすいカツオの生臭みをあぶることで、いぶし香をつけ、表面を焼き固めて、旨味を封じ込める調理法です。

和風なら、好みの薬味をたっぷり添える。洋風なら、にんにくを利かせたオリーブオイルでつくったドレッシングにハーブがことのほかよく合います。

かつお(鰹)の選び方と保存

かつお(鰹)を切り身で買う場合は血合いの部分がはっきりしているものを。丸ごとなら、エラが赤く、表面の縞模様がくっきりしているものがおいしく新鮮です。

かつお(鰹)の効果的な組合せ

「勝魚」という名にふさわしいヘルシーさがあります。緑黄色野菜のビタミン類、植物油や種実類のビタミンEなどを合わせて、EPA・DHAの酸化を防げば栄養満点です。有効成分を多く含むカツオの血合いは捨てずに活用しましょう。