あさり(浅蜊・アサリ)の概要

あさりははまぐりと同じマルスダレガイ科の二枚貝です。あさりの名前は「漁る」から来ていると言われています。

「漁る」から名づけられたことからもわかるように、春の潮干狩りの主役的存在です。主産地は、東京湾、伊勢湾、三河湾、瀬戸内海・有明海などの全国各地です。あさりは波打ち際から10mくらいの深水までの海底に、5cmくらい潜っています。

最近では輸入物や養殖のあさりも増えています。

あさりの旬:春 エネルギー量:100gあたり30kcal

あさり(浅蜊・アサリ)の栄養成分と効能・効果

あさりの栄養の特徴は、脂肪が少なく(かれいやひらめ並に低い)、たんぱく質がアミノ酸スコア81と優秀(卵100)な点です。

あさりは貝類では最高のビタミンB1含有量を誇ります。ビタミンB2、タウリン、鉄、マグネシウム、亜鉛などもあさりには豊富に含まれています。

ここ数年、動脈硬化や高血圧、心臓病などに有効だといわれ、ますます人気が高まっているタウリンという成分がたっぷり含まれていることは注目に価します。

タウリンは、アミノ酸の一種ですが、血液中の余分なコレステロールを排出してくれる作用、肝臓機能の向上や心血管性疾患などの予防が期待できます。

また、あさりには血液のヘモグロビンの成分になる鉄も豊富で貧血予防などに効果的です。カルシウムも比較的多く含まれているため骨や歯にも効果が期待できます。

さらにあさりには体内で合成されないビタミンB12が特に多く含まれています。ビタミンB12は葉酸と協力しあって赤血球の産出に働き、中枢神経系に関与します。ビタミンB12が不足すると悪性貧血や神経疾患などが起こります。

ところで、貝類特有の旨味は、コハク酸の多いことによるのですが、あさりは、帆立貝に次いで多く、調理上では”だし”を必要としません。また、甘味はグリコーゲン(動物性甘味)によるものです。

あさり(浅蜊・アサリ)に期待される効能

動脈硬化
高血圧
心臓病
貧血
骨の強化
歯の強化

あさり(浅蜊・アサリ)の主な栄養素

ビタミンB12 52.38ug
鉄 3.75mg
マグネシウム 100mg
亜鉛 1mg
ビタミンB2 0.13mg
カルシウム 66mg
ナイアシン 1.36mg
セレン 38ug
ビオチン 22.75ug
モリブデン 9ug

※あさり(浅蜊・アサリ)100g含有中
※カロリー 100gあたり30kcal

あさり(浅蜊・アサリ)の調理のポイント

あさりは1年中出まわっていますが、2~4月は身が太り、旨味成分もふえるので味わいどきです。逆に初夏から初秋にかけては中毒を起こしやすいので十分加熱するなどして注意して用います。

あさりを美味しく味わうためには生きていることが条件です。あさりの砂出しは、海と同じ2~3%の塩水につけます。水の量は貝殻がすれすれで水につかるぐらいにし、暗いところに置くのがポイントです。

あさり(浅蜊・アサリ)の選び方と保存

旬の春、あさりの旨味の素になるコハク酸が増加します。殻つきのあさりは模様が鮮明で、ぬめりのあるものを選びましょう。

殻を固く閉じ、塩水に入れると水管から勢いよく水を噴出するものは新鮮です。

必ず、生きているあさりを使います。あさりのむき身なら、弾力とつやのあるものを選びます。老貝になると模様が不鮮明になります。